進歩性に悩める弁理士のブログ

主に自己の業務の備忘録として思うまま書いていきます ※業務以外の雑談も

2023年お世話になりました

あっという間に2023年が終わります。
今年は進歩性に限らず36条関係などもう少し広い範囲で審決取消訴訟の裁判例を検討しようと思っていましたが、なかなか思う様にいきませんでした。反省です。
実務では今年もいろいろありました。一番印象に残っているのは、昨年と似たようなことなのですが特定の審査官による偏った判断です。審査官だけで千人以上いるのですから、まぁ色々な人がいるのは仕方ありません。ですが実務をやっている側はそれによって甚大な影響を被るので、何とも難しい問題です。勿論、面接を活用して審査官との意思疎通を図って・・・というのがそこでの決まり文句になるのですが、自分の経験上、癖のある審査官というのは何を言っても自分の主張を曲げませんし、こちら側の話を最初から全く聞き入れる気がありません。こういったケースでは、粛々と審判請求或いは分割するのが最も効率的ですが、制度的に何か救済措置が欲しいと切に願うところです。例えば分割出願では、原出願の審査官とは異なる審査官に審査をして頂くことを上申書等なんらかの方法で要望できる様にする、というのも良いように思います。

来年も色々あるでしょうが、一つ一つ乗り越えていくしかありません。

来年もどうぞ、宜しくお願い致します。