進歩性に悩める弁理士のブログ

主に自己の業務の備忘録として思うまま書いていきます ※業務以外の雑談も

特許審査の電話・面接応対に関するユーザーアンケート

少し前ですが1月4日の特許庁新着情報に、「面接・電話応対に関するユーザーアンケートを試行します」という情報がアップされています。内容は、
「特許審査部では、・・・(中略)・・・世界最速・最高品質の審査を提供するべく、審査業務の改善に取り組んでいます。その一環として、特許の国内出願・PCT出願を対象に、審査官との面接・電話応対についてのユーザーアンケート調査を試行します(令和6年1月~6月)。(以下省略)」
・・・とのことです。
尚、このようなユーザー評価調査は、以前から行うことができていたのですが、積極的に一定期間、多数の案件についてデータをとろうということのようです。

実はこの情報を知らないでつい先日、審査官と電話面接を行ったのですが、電話の最後で「アンケートのURLをメールに記載して送るから是非ご協力お願いします」と言われました。あとでこのことが、上記取り組みであることを知りました。

期間限定(1月~6月)とのことで、この期間で集まったアンケートをどのように利用するのか、或いはどの様に審査官にフィードバックするのかは、判りませんが、これにより偏った判断をする傾向のある審査官の審査の質が改善されるかは、どうでしょうかね(苦笑)。

アンケートには、以下の5つの観点で1~5の満足度をつけるようになっています。(5が満足度最も高い、1が最も低い)
 ・総合的な満足度
 ・初回連絡から終了までの事務連絡
 ・応対時の言葉遣い・態度
 ・出願人側の説明への理解
 ・心証の開示や補正の示唆

また、「その他お気づきの点がございましたら、おきかせください」とのことで自由書き込みスペースが設けられています。
そして最後に、「担当審査官へのフィードバック不可」にチェックを入れられるようになっており、チェックを入れると、担当審査官へフィードバックはされません。

今回、私がやりとりした審査官は、お世辞抜きで全てにおいて優れており、気持ちよく評価をさせて頂きましたが、過去投稿した件(久々にメンタルにきました(涙) - 進歩性に悩める弁理士のブログ (hateblo.jp))の審査官だったら、厳しい評価をつけたくなります。
ですが、そういう評価をつけて、担当審査官へフィードバックされると、逆恨みをかって以降の他の案件で不利な審査をされないか・・・心配性な私は、そんなことを考えてしまいます(苦笑)。ですがかといって、担当審査官へのフィードバック不可にしてしまうと、全く意味がないようにも思いますし。難しいところです。