進歩性に悩める弁理士のブログ

主に自己の業務の備忘録として思うまま書いていきます ※業務以外の雑談も

2023年の裁判例<まとめ>

ちょっと(というかかなり)遅ればせながら明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

今回は、昨年判決が出された、進歩性のキーワードを含む審決/取消決定の取消請求事件に関し簡単に(極めて簡単に)総括します。

当方が把握した限りで、39件の判決が該当し、うち8件が成立、31件が不成立で、成立率は20.5%でした。この数字は、近年の推移からすると大きく傾向が変わったというものではないと思われます。(2022年は43件のうち成立が11件で成立率は25.6%でした。)
下に、内訳を記載します。アンダーラインが付されたものが、本ブログで取り上げた判決です。
尚、何か大きな進歩性判断の変化というものは感じられませんでした。本年も引き続きウォッチし、成立事案に関しては本ブログで取り上げていきたいと思います。