進歩性に悩める弁理士のブログ

主に自己の業務の備忘録として思うまま書いていきます ※業務以外の雑談も

高校球児の髪型に思う

 今年の夏の甲子園も熱戦が続いていますね。
 以前の記事では私の母校のことを書きましたが、山形県大会決勝で私の母校を破った日大山形は残念ながら初戦敗退となりました。ですが、日大山形を破ったおかやま山陽はベスト8まで勝ち進んだので、それだけの実力があったということでしょう。

 さて昔は、高校球児の髪型は丸刈りが当然でした。ですが、今年の夏の甲子園ベスト8のうち3校が「非・丸狩り」だそうです。具体的には、慶応、土浦日大花巻東の3校。
 特に慶応球児たちのサラッと爽やかヘアーは、高校球児とは思えないおしゃれさです。ネットの記事によると、どうやら「頭髪の取り決め」について、5年前は76.8%だった「丸刈り」が、いまでは26.4%に激減しているそうです。
 頭髪に関しての慶応の監督さんの談話がネットに載っていましたが、非常に共感できるというか、よくぞ言ってくれた!と感じました。
”「昔から坊主頭が当たり前なのだから、それでいいじゃないか」という旧態依然とした習わしに倣っただけの思考停止。そちらのほうが罪深い。”と仰っていたそうです。

 古き悪しき慣習、というものは至るところに見られます。
 ちょっと事案が違うのですが、(20年以上前のことですが)うちの妻が第1子を出産する際、無痛分娩を選択できないか主治医に相談したのですが、「うちの病院では母体が耐えられない特殊な場合にしか行っていない」「他の多くの妊婦が陣痛を乗り越えて出産している」といったような回答が返ってきました。
 現在ではだいぶ選択の自由度があるのかもしれませんが、「出産はお腹の痛みを経験してナンボ」という全く根拠のない精神論みたいなものが根強くありました。(今ではどうか判りませんが) これこそ同調圧力、旧態依然とした習わしに倣っただけの思考停止というものです。

 高校野球の話に戻りますが、私は神奈川県予選から慶応を見て慶応のファンになり、応援しながら見ています。理由は、選手たちが監督の指示に忠実に動くだけの”駒”ではなく、各選手が自分で考えながら野球をやっている様に強く見受けられること、そして非常に楽しそうに野球をやっていること、この2点です。尚、前者に関しては実際に監督さんが選手の主体性を重んじている、と仰っているようです。
 「思考停止」というものが心底嫌いな私としては、慶応球児たちには是非頑張って欲しいと思いつつ観戦しています。