進歩性に悩める弁理士のブログ

主に自己の業務の備忘録として思うまま書いていきます ※業務以外の雑談も

あと1点のメンタル

自分はバドミントンを趣味の一つとしており、今は週1回、地元のバドミントンクラブで汗を流しています。若い時はそれなりに打てていた自覚はあるんですけれど、50歳を過ぎて加齢に伴う衰えが顕著で(苦笑)、特に動体視力の低下に伴いスマッシュレシーブが本当にできなくなりました。若い衆に手のひらで遊ばれている状況です。
それはさておき、知名度はだいぶ低いですが現在バドミントンの国別対抗戦(スディルマンカップ)が行われており、昨日日本は中国との準決勝でした。
男女混合の団体戦で、下記の順で試合を行い先に3勝したほうが勝ちとなります。
・混合ダブルス
・男子シングルス
・女子シングルス
・男子ダブルス
・女子ダブルス
日本は2勝1敗と有利な状態で男子ダブルスに臨みました。これに勝てば決勝進出という状況です。そこで波乱がおきました。男子ダブルスは日本のエース、保木/小林ペアです。第1セットは取られましたが第2セットを取り、1-1での最終セット。日本は20-16で、あと1点で勝利というところでした。本当にあと1点です。1点取れば、勝ってチームとして決勝進出です。ですが、そこから4点連取されて同点に追いつかれ、その上そのままの勢いで更に2点を奪われて大逆転負けとなりました。あと1点という状況から、あろうことか6点も連取されて負けてしまったということです。尚、そのあとの女子ダブルスも負け、日本は準決勝敗退となりました。
これを見たときに、リオ五輪女子ダブルス決勝での松友ペアを思い出しました。このときは逆に、日本が最終セットで16-19と負けていてあと2点で相手ペアの優勝という厳しい状況でしたが、そこから松友ペアが5点を連取して大逆転優勝、見事金メダルを取りました。
そのとき、相手のデンマークペアは明らかに勝ちを意識して硬くなっていました。見ていて気の毒なくらいです。そりゃそうです、あと1点でマッチポイントだったんですから。
ですが大抵そういうときは負けているほうが変な力が抜け、自然体でのびのびといつものプレー、あるいはいつも以上のプレーができたりするものです。
スポーツは本当にメンタルの勝負だと思います。
今回、保木/小林ペアは最後のほうで、上記のリオ五輪でのデンマークペアほどに硬い感じは外見上見られませんでしたが、積極的な攻撃は影を潜め、且つミスが連発したことからやはり1点を意識して硬くなっていたのでしょう。これに対し相手の中国ペアは失点を恐れずに攻撃しまくっていた様に見受けます。
守りに回らずに攻めを継続する、これはスポーツに限らず仕事にも当てはまることです。ちょっとそんなことを思って身のひきしまる思いになりました。