進歩性に悩める弁理士のブログ

主に自己の業務の備忘録として思うまま書いていきます ※業務以外の雑談も

2024年の裁判例<まとめ>

あすみ総合特許事務所の弁理士・鈴木です。
かなり遅くなってしまいましたが、今回は昨年(2024年)判決が出された、審決/取消決定の取消請求事件に関し簡単に総括します。

当方が把握した限りで、51件の判決が該当し、うち12件が成立または一部成立で、成立率は23.5%でした。
この数字は、近年の推移からすると大きく傾向が変わったというものではないと思われます。(2023年は成立率は20.5%でした。)
下に、内訳を記載します。アンダーラインが付されたものが、本ブログで取り上げた判決です。
斜字は、成立または一部成立の事案ですが進歩性の裁判所判断が無いものです。またその他、成立事案で本ブログで取り上げなかったものは、技術分野が当方の対応可能領域外だったものです。※化学、バイオなど。
2024年も何か大きな進歩性判断の変化というものは感じられませんでした。
本年も引き続きウォッチし、成立事案に関しては本ブログで取り上げていきたいと思います。