高校野球ロスに陥っております、あすみ総合特許事務所の代表弁理士・鈴木です(苦笑)。
恐らく今年最後の高校野球ネタです。
甲子園での熱い戦いが終わりました。開会式をみたとき、今年は一体どんな熱戦が繰り広げられるのだろう?もしかしたらそれほど波乱もなく熱い戦いもなく淡白にすっと終わったりして・・・?などと思いもしましたが、やはりそこは高校野球。そんなはずがある訳ありません。
個人的に脳裏に一番焼き付いたのはやはり準決勝・神村学園vs関東一での、関東一・センター飛田君の神バックホームです。こんなことがあるのか!と本当に興奮しました。二番目には、やはり自分が千葉県民ということもありますが、神村学園vs木更津総合での、木更津総合・レフト山口君の超ファインプレー。プロ注目の神村学園・正林君の放った大飛球を超ダイビングキャッチ。ピッチャーの千葉君が大喜びして手を叩いていたのも印象的でした。
そして決勝戦の関東一vs京都国際も大熱戦で、延長タイブレークに突入し、結果的には京都国際が勝ちました。決勝での延長タイブレークは初めてとのこと。
この試合、生で観戦することはできず、あとから録画で見たのですが、延長タイブレークに突入したときに感じたのは「あぁ、タイブレークなしの延長戦で見てみたかったなぁ。そうしたら一体どっちがどうやって得点圏にランナーをすすめて、どう得点したんだろうか?」・・・でした。
そうしたらやはり、決勝戦での延長タイブレークに関しては賛否両論が出ている様子。本日のTBS・サンデーモーニングでも野球解説者の二人が同意見のようでした。
そんな意見がでるほどに、両校の9回裏までの戦いは見事で、息詰まるものでした。
まぁ、延長タイブレークの導入趣旨(投球数の抑制)に鑑みて、「最後くらいは」という理由で決勝戦の延長タイブレークが見直される可能性はほぼゼロでしょうけどね。
それと球児たちは延長タイブレークの練習を相当やりこんでいる筈。人というのは練習したことを実戦で試したくなる生き物なので、球児たちは延長タイブレークに突入したとき、「日頃の練習の成果をみせてやるぜ!!」と気合が入ったのではないでしょうか。なので、当の球児たちは、決勝戦での延長タイブレークに異論は殆どないのでは?と思ったりします。(→全くの勝手な想像なので、あしからず。)
とはいえ、決勝戦でここまで実力が拮抗して素晴らしい戦いを繰り広げ、9回裏終了時点で点差がつかない2校を、どちらが勝ちか決めなくてはならないというのは、本当になんともツライというか、理不尽さのようなものを感じます。もう、両校優勝でいいのでは?とも思ったりしますが、でもそっちのほうが当の球児たちはきっと納得いかないでしょう。
ところで野球の延長タイブレークは、サッカーのPK戦に少し似ていると感じています。サッカーのほうが、究極に点数が入るシチュエーションではありますが。
2022年のサッカーW杯・決勝戦(アルゼンチンvsフランス)では、前半・後半で決着つかず、延長戦でも決着つかず、PK戦で勝敗が決しました。
だからという訳ではないですが、高校野球も少なくとも決勝戦での延長タイブレークは、いきなり始めるのではなく、3回程度タイブレークなしの延長戦とし、13回くらいからタイブレークにしたらどうかなと、単なる一高校野球ファンの自分は思います。
これは、千葉県大会での決勝戦でも同じように思いました。千葉県大会の決勝戦(木更津総合vs市立船橋)も、息詰まる投手戦の結果1-1で延長タイブレークに突入し、好投していた市立船橋の投手エラーによりサヨナラ終了という、観客視点ではちょっと色々考えてしまう終わり方でした。
いずれにせよ、今年も本当に素晴らしいものを見させてもらいました。